アジア各国の国際収支の推移を比較

2008年から2017年までのアジアの国際収支の主要指標をまとめました。全ての要素を掲載することは困難なため、1.経常収支、2.金融収支、3.貿易・サービス収支、4.労働所得や利子配当金などの収支、5.直接投資による収支の5つに絞り、各国の推移をグラフ化しました。

対象国は、日本や中国を含む東アジア、タイやベトナム等の東南アジア、インドやバングラデッシュ等の南アジア、ロシア(北アジア)を対象としております。IMFのデータをもとにしているため、データが無い北朝鮮やイラン等については対象外となります。

※各数値はIMFのデータを参照しております

◆経常収支 推移

経常収支とは、貿易・サービス収支、労働所得や利子配当金などの収支、無償資金援助や外国人労働者の本国送金の収支から構成されます。各国の数値は期間によって変動は大きいものの、中国や日本、韓国、シンガポール、ロシアはプラスで推移しています。一方で、インドネシアやインド等はマイナスが続いています。

◆金融収支 推移

金融収支とは、直接投資の収支、証券投資の収支、外貨準備の増減から構成されます。日本や韓国、シンガポール、ロシアはプラスで推移しております。一方で中国は右肩下がりです。

◆貿易収支 推移

貿易収支とは、輸出額と輸入額の差額になります。プラスの状態では貿易黒字であり、マイナスの状態では貿易赤字を意味します。貿易収支は、自動車や電気製品などの有形のものが対象になります。なお、運賃などの旅行代や保険料などはサービス収支に当たり、貿易収支には含まれません。中国や韓国、ロシア、シンガポール、マレーシア、タイなどがプラスの状態を維持しています。

◆労働所得や利子配当金等(所得収支)の収支 推移 

所得収支とは、対外金融債権および債務から生じる利子や配当金などの収支になります。日本や香港、フィリピン、韓国などはプラスを維持している一方、多くの国はマイナスになっています。

◆直接投資の収支 推移

直接投資とは、証券投資とは異なり、外国の企業や事業の権益を有することを目的とした株式取得や資金賃借などが対象になります。日本や韓国などがプラスの状態を維持しています。一方で、中国やインド、シンガポールなどは、多くの外国投資を得ていることが分かります。

◆参考資料

・IMF DATA (BOP/IP)
http://data.imf.org/?sk=7A51304B-6426-40C0-83DD-CA473CA1FD52&sId=1542633711584