金融がわかれば世界がわかる -書籍レビュー

 英国から米国への金融覇権の変遷から、これからの金融の展望まで

前半は、英国ポンドという基軸通貨誕生と米国ドルの基軸通貨化・為替変動システムの時代の歴史的な事象が書かれており、後半は、10~20年内の金融変遷と新しい技術による展望が書かれております。後半は最近の事柄になるため、それぞれの事象に対して筆者の考えが主に書かれている印象であり、賛否があると思います。260ページほどの書籍であるため、それぞれの事象について詳しく書かれてはいませんが、歴史の流れを大きい視点で読む上ではわかりやすい本です

国力や経済活動にとって、金融システムの発展と主導権というものが必須のものであることが理解できます。また、歴史を学ぶと、現在のお金の支払い方(決済)や運用方法も歴史は浅く、国によって異なり、常に変化を続けているものだと再認識させられます。

 

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 ◆ 得られる知見キーワード

基軸通貨、米ドル覇権、為替変動システム、中央銀行、現代の金融

 ◆ 目次一覧

1. 英国金融の興亡
2. 米国の金融覇権
3. 為替変動システムの選択
4. 変化する資本市場
5. 課題に直面する現代の金融力

 ◆ 著者プロフィール

倉都 康行氏:RPテック代表取締役、産業ファンド投資法人執行役員、セントラル短資FX株式会社 監査役などを兼務
1955年生まれ。東京銀行で国際資本市場業務に携わり、バンカース・トラスト、チェースマンハッタンのマネージングディレクター、RPテック株式会社を設立。

他書籍:危機の資本システム――世界同時好況と金融暴走リスク (2018)、地政学リスク―――歴史をつくり相場と経済を攪乱する震源の正体(2016)、12大事件でよむ現代金融入門(2014)、金融史の真実: 資本システムの一〇〇〇年 (2014)など多数

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