お金の流れでわかる世界の歴史 -書籍レビュー

 お金の存在から読み解く歴史の流れ

お金の流れや仕組みから世界の主要事象や勢力変遷について書かれている本です。お金が適切に流れる仕組みを作り上げることは経済を安定させ、経済活動を活性化して繁栄を後押ししていく上で重要な要素であり、国の負債増加、重税、調整の腐敗、宗教組織への資金集中など、国力や経済が衰退する要素が歴史の中で繰り返されていることもわかります。

また、ヨーロッパ繁栄の中での奴隷貿易や海賊行為、植民地支配についても触れられており、経済発展には強者による残虐性や弱者からの搾取が欠かされない要素として存在していたことがわかります。これらは程度の大小はあれ、現在にも通じる事象として存在しつつづけています。

主要な事象がまとめられており、その分多くの要素が削がれていますが、誰にでも読みやすい本としてはおすすめです。

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 ◆ 得られる知見キーワード

お金の流れ・形成、経済発展や国力衰退の要素

 ◆ 目次一覧

1. 古代エジプト・古代ローマは“脱税”で滅んだ
2. ユダヤと中国―太古から“金融”に強い人々
3. モンゴルとイスラムが「お金の流れ」を変えた!
4. そして世界は、スペインとポルトガルのものになった
5. 海賊と奴隷貿易で“財”をなしたエリザベス女王
6. 無敵のナポレオンは“金融戦争”で敗れた
7. 「イギリス紳士」の「悪徳商売」
8. 世界経済を動かした「ロスチャイルド家」とは?
9. 明治日本の“奇跡の経済成長”を追う!
10. 「世界経済の勢力図」を変えた第一次世界大戦
11. 第二次世界大戦の“収支決算”
12. ソ連崩壊、リーマンショック―混迷する世界経済

 ◆ 著者プロフィール

大村 大次郎氏:ライター、財務コンサルタント
国税局で主に法人税担当調査官として勤務。その後、コンサルタント、フリーライターとなり、著書多数

他著書:お金で読み解く明治維新(2018)、税金を払わずに生きてゆく逃税術(2018)、99%の会社も社員も得をする給料革命 (2017)、お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる(2016)など

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