FUNDINNO(ファンディーノ) 止めたほうがいい人や注意点は? 挑戦する人を推せるクラウドファンディング


    クラウドファンディングには、10万円から投資できる「FUNDINNO(ファンディーノ)」があります。
    「スタートアップなどのベンチャー企業を応援」できるクラウドファンディングです。

    検討しているけど、FUNDINNO(ファンディーノ)が信用できるかどうか、疑問を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    「口コミ・評判はメリットばかり強調され、重要な『運営会社に関する情報』が少ない」と感じられている方も多いと思います。

    そこで、FUNDINNO(ファンディーノ)の運営会社の経営者や企業状況も調べた上で、その「デメリット」や「向いていない、止めたほうがいい人」、「投資する場合の注意点」を考察します。

    利用を検討されている方は勿論、投資中の方にとっても、役立つ情報ですので、是非参考にしてみてください。

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    目次

    FUNDINNOの主な特徴・メリット

    「FUNDINNO(ファンディーノ)」では、2023年には累計成約額は100億円以上となりました。
    累計成約件数は350件以上、投資家(ユーザー数)は12万人以上となり、多くの人が利用しています。

    ここでは、そのFUNDINNO(ファンディーノ)の主な特徴とメリットを解説します。

    株主になれる 株主優待があることも

    FUNDINNO(ファンディーノ)は非上場株式を発行し、インターネットを通じて、多くの方々から資金を集める仕組みのクラウドファンディングです。
    他のクラウドファンディングとは違い、投資した会社の株主になれます

    株主優待制度がある企業も多いので、それらの企業に投資すれば、株主優待を受けることができます。
    株主優待は企業によって様々ですが、食事券や商品などがあります。
    また、企業をよく知るための見学会/セミナーに参加できる場合もあります。

    数多くの投資先があり、投資しやすい

    FUNDINNO(ファンディーノ)では、多くの投資対象が募集されています。

    他社のクラウドファンディングでは、募集数が少ないので、応募が殺到して投資できないことがあります。
    FUNDINNO(ファンディーノ)は月に数件以上は募集されることが多く、投資しやすいと言えるでしょう。

    ただし、人気が高い企業には、約1時間で申込が上限に到達することがありました。
    「応募したい」と感じた企業には、他の人も「投資したい」と思っている可能性があります。
    投資したい企業があれば、早めに行動することが大切です。

    リターンは数倍~数十倍になり得る ただしリスクもある

    数倍~数十倍以上のリターンになることもある

    投資している会社がIPO(上場)やM&A(買収)されれば、数倍~数十倍以上ものリターンになる可能性を秘めています。

    既に、約4倍ものリターンになった事例があります。

    リスクがある

    一方で、投資先の事業や経営が上手く行かないと、元本割れするリスクもあります。

    ベンチャー企業は、新しい事業に挑戦していることもあり、事業や経営が上手く行かないことが少なく有りません。
    もしも投資先の企業が破綻すると、大きく元本割れします。

    ただし、投資した金額以上のリスクはありません。

    挑戦する人を応援できる

    FUNDINNO(ファンディーノ)のサービスは、「フェアに挑戦できる、未来を創る」ことが掲げ、スタートアップ企業を支援しているクラウドファンディングです。
    投資家は、FUNDINNO(ファンディーノ)を通して、挑戦している人々を応援することができます。

    「社会問題の解決」や「地方創生」など、その企業が叶えたい夢を手助けすることができます。

    ベンチャー企業の中には、前人未踏の分野で、とても難しいテーマに取り組む企業もあります。
    株主になれば、応援したい企業の夢の実現について、一端を担うことができ、一緒に成長を見届けることができます。

    エンジェル投資の税金優遇を受けられることがある

    投資する企業によって、エンジェル税制の優遇を受けられる場合があります。

    エンジェル税制とは、ベンチャー企業への投資を促進するため、個人投資家に対して税制上の優遇がされる制度です

    FUNDINNO(ファンディーノ)の運営会社は「エンジェル税制の認定事業者」として経済産業大臣に認定されています。

    エンジェル税制適用プロジェクト数は累計180件以上、エンジェル税制を申請した投資家は延べ3万人以上です。

    ファンディーノの運営会社は信用できる?

    クラウドファンディングを利用する上で、サービス運営会社の信頼性は非常に重要です。

    FUNDINNO(ファンディーノ)の場合は、他のクラウドファンディングと異なり、投資先の会社の株式を得ることができます。
    そのため、一度投資すれば、運営会社の信頼性は重要度は低いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

    しかし、もしも運営会社が無くなると、投資時の情報の誤りなどの運営会社のミスが合った場合、運営会社に責任を問うことができないです。
    投資先の情報が途切れることや、投資先が不利益行為をしやすくなる可能性もあります。

    そのため、運営会社の信用度は極めて重要です。

    ここからは、FUNDINNO(ファンディーノ)を運営する、株式会社FUNDINNOの特徴や経歴を確認します。

    運営会社「株式会社FUNDINNO」とは?

    FUNDINNO(ファンディーノ)は、その名の通り、「株式会社FUNDINNO(以下、FUNDINNO社)」という企業が運営しています。
    FUNDINNO社は、2015年に設立され、国内初の「株式投資型クラウドファンディング」を開始した企業です。

    「すべての起業家と投資家にとっての、情報・機会の格差をなくし、フェアに挑戦できる、未来を創る”」ことをミッションとしています。

    FUNDINNO社では、主にスタートアップ企業を支援する事業を展開しています。
    「FUNDINNO(ファンディーノ)」のほか、多額の資金が必要な企業とエンジェル投資家をマッチングするサービス「FUNDINNO PLUS+」、インターネットで未上場株式を売買できる「FUNDINNO MARKET」、弁護士監修のベンチャー企業のためのクラウド経営管理ツール「FUNDOOR」などの事業があります。

    2022年時点では130名以上もの社員がおり、学生インターンの受け入れもしています。
    同業他社であるイークラウド社は約10~20人であるため、「FUNDINNO(ファンディーノ)」の規模が大きいことを確認できます。

    FUNDINNO社の歴史

    FUNDINNO社は、2015年に設立し、2017年からFUNDINNO(ファンディーノ)を開始しました。
    2021年には、インターネットで未上場株式を売買できるプラットフォームを開始するなど、事業を拡大させています。

    沿革
    2015年

    株式会社日本クラウドキャピタルを設立
    翌年に、金融商品取引法に基づく第一種少額電子募集取扱業者として登録

    2017年

    株式投資型クラウドファンディング開始

    2018年

    金融関連分野におけるブロックチェーン技術実務適用研究会を発足

    2019年

    「FUNDINNO型新株予約権」のサービス開始
    FUNDOOR(ファンドア)のサービス開始

    2019年

    スタートアップ成長支援ツール「FUNDOOR」のサービス開始

    2021年

    金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業として変更登録

    2022年

    会社名を、株式会社FUNDINNO(ファンディーノ)に変更

    FUNDINNO社の状況

    FUNDINNO社は、自社もベンチャー企業であり、現在成長中の企業です。

    多額の資金調達

    FUNDINNO社自体も、投資家から資金調達を行い、事業を成長させています。
    2023年には、約46億円もの資金を調達しており、累計調達額は84億円にも達しています。1

    株主には、三菱UFJ信託銀行、岡三証券グループ、パーソルなどの著名な大手企業も名を連ねています。

    行政や地銀との連携

    2022年には、熊本県と産業振興に関する連携協定を締結しています。
    2023年には、神奈川県とベンチャー支援に関する連携協定締結が発表されています。
    また、大手銀行や、関東や関西、四国、九州などの地方銀行と事業連携が進められています。

    このように、FUNDINNO社は、様々な地域におけるスタートアップ企業の支援が期待されています。

    FUNDINNO社の情報発信

    FUNDINNO社は情報発信を積極的に実施しています。
    noteやYoutube、X(旧Twitter)などで、様々な情報を確認することができます。
    Youtubeでは、投資対象企業の動画を視聴することができます。

    Youtube
    https://www.youtube.com/@fundinno899/videos
    Note
    https://note.com/fundinno/m/ma462c6cb64bd
    X (旧Twitter)
    https://twitter.com/cloudcapital1

    FUNDINNO社の財務情報はある?

    「会社が安定して運営されるか」を確認する上で、会社の財務情報が重要です。
    FUNDINNO社の財務情報は、会社ウェブページから確認可能です。

    FUNDINNO社は赤字?

    FUNDINNO社は赤字企業です。
    2022年の利益(当期純利益)は、約10億円ものの赤字であり、毎年赤字を拡大させています。

    ただし、現金は増えており、約24億円もの現金があるので、会社運営上は余裕があると考えられます。
    現金の余裕度については、後ほど解説します。

    成長しているベンチャー企業は赤字のことが多く、急速に成長するため、資金調達を受けながら、事業を拡大させています。

    FUNDINNO社は、様々なサービスを開始しているので、多くのコストが掛かっていると考えられます。
    2022年には、取引関係費に約6億円、人件費に約6億円かかっており、それらだけで売上(営業収益)を超えています。

    売上・利益
    スクロールできます
    2021年10月期2022年10月期
    営業収益約6億6692万円約6億6691万円
    当期純利益▲約4億9583万円▲約10億5758万円
    出典:業務及び財産の状況に関する説明書(2022年10月期)2

    FUNDINNO社は借金をしてる?

    FUNDINNO社は借金をしていますが、現金の方が圧倒的に多い状況です。
    2022年は約700万円の借金はありますが、約24億円もの現金があります。

    加えて、2023年には約46億円を調達しています。
    今までのコストベースだと、数年は余裕があると考えられます。
    この間に、更に事業を拡大させ、黒字化または資金調達ができるのか、ポイントになってくるでしょう。

    財務状況
    スクロールできます
    2021年10月期2022年10月期
    総資産22億4947万円31億1779万円
    現金17億1195万円23億7098万円
    短期借入金269万円
    長期借入金650万円381万円
    純資産19億6383万円26億8625万円
    出典:業務及び財産の状況に関する説明書(2022年10月期)3

    FUNDINNO社の経営者はどんな人?

    FUNDINNO社は、柴原祐喜氏と大浦学氏によって、設立された企業です。
    柴原氏は代表取締役CEOを務め、大浦氏は代表取締役COOを務めています。

    柴原氏と大浦氏は大学卒業後、システム開発・経営のコンサルティング会社を起業しました。
    その数年後にFUNDINNO社を設立しました。

    柴原氏の経歴

    東京都生まれ

    2009年

    カリフォルニア大学卒業

    2012年

    明治大学大学院グローバルビジネス研究科修了

    2012年

    システム開発・経営コンサルティング会社を設立

    2015年

    株式会社日本クラウドキャピタル(現 FUNDINNO社)を設立

    2018年

    『金融関連分野におけるブロックチェーン技術実務適応研究会』を発足

    大浦氏の経歴
    1987年

    千葉県生まれ

    2011年

    明治大学商学部卒業

    2012年

    システム開発・経営コンサルティング会社を設立

    2015年

    株式会社日本クラウドキャピタル(現 FUNDINNO社)を設立

    2020年

    情報経営イノベーション専門職大学の客員講師に就任

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    FUNDINNOを止めたほうがいい人は?

    FUNDINNO(ファンディーノ)は得られるリターンは大きくなる可能性があるものの、リスクも大きい投資です。
    そのため、FUNDINNO(ファンディーノ)の投資が向いていないケースは少なくありません。
    止めたほうがいい人について、デメリットも交えながら解説します。

    スタートアップ応援には興味がなく、高いリターンを重視する人

    FUNDINNO(ファンディーノ)では、ハイリスク・ハイリターンの投資といえます。

    投資している会社がIPO(上場)やM&A(買収)されれば、数倍~数十倍以上のリターンが得られる可能性があります。

    一方、投資先がベンチャー企業ということもあり、その企業の経営やビジネスが軌道に乗らないと、投資元本が毀損するリスクがあります。
    実際、コロナ等の影響によって、2021年には3社、2022年には8社が倒産または解散しています。

    そのようなリスクが有るため、FUNDINNOのコンセプトである「スタートアップ応援」に共感できなければ、投資を控えたほうが良いでしょう

    高いリターンだけを求めるのであれば、上場企業への株式投資やFXなどの別の投資が望ましいかもしれません。

    また、より低リスクで安定した利回りを求めるのであれば、不動産や融資型のクラウドファンディングを選ぶという方法もあります。

    以下の記事では、利回りが高いクラウドファンディングを紹介しています。

    運営会社に疑問を感じる方

    FUNDINNO(ファンディーノ)では、運営会社が選んだ会社から、投資対象を選ぶことになります。
    運営会社を通して得られる情報を見て、投資を判断することになります。

    そのため、運営会社である「FUNDINNO社」の運営や信用が重要になります。

    一方で、運営会社であるFUNDINNO社もベンチャー企業であり、「未上場企業への投資」という新しい分野に挑戦している企業です。
    試行錯誤しながら、サービスを作り上げていると考えられます。
    FUNDINNO社は様々な努力をしているようですが、仕組みが不足していたり、十分に人手が回せていない可能性もあります。
    実際、「状況報告が不足している」という不満も聞かれます。

    そのため、納得して投資するには、運営会社であるFUNDINNO社を応援する気持ちも大事になってきます。
    FUNDINNO社のメッセージや、社長の人柄、運営状況に不安を感じる場合は、投資を控えたほうがよいでしょう。

    FUNDINNO社の代表である、柴原氏と大浦氏は各種メディアにも取り上げられており、メッセージはYoutube等で確認できます。

    Youtube – 日経CNBC 「Market Ad-Venture~未上場株式の民主化~」
    https://www.youtube.com/watch?v=GrFg0K-f02M
    Youtube – ANOBAKA CH 「起業家・投資家にとってのメリットデメリット」
    https://www.youtube.com/watch?v=1FSXdFvJD_M

    投資に時間を掛けたくない方

    FUNDINNO(ファンディーノ)での投資は、リスクがある投資です。

    投資からリターンを得るためには、「選ぶ力」が必要とされます。
    誤った投資先を選んでしまうと元本割れが起こり得ます。

    FUNDINNO(ファンディーノ)では会社情報について、詳しい説明や動画などを公開しているので、安心材料になります。
    それでも投資するには、リスクがゼロになることはありません。

    そのため、投資するには、投資先をよく調べることが大事になります。
    FUNDINNO社が公開している情報に加えて、経営者の人柄や、企業が置かれている状況の確認が必要です。

    特に、新しい技術やビジネスモデルを扱う企業へ投資する場合には、その需要や競合他社について調べ、それが成功するのかどうかを調べることが望ましいでしょう。

    これらを調べるには、時間がかかります。
    調べる余裕がない場合には、他のクラウドファンディングを選ぶことが望ましいといえます。

    以下の記事では、応募しやすいクラウドファンディングを紹介しています。

    FUNDINNOの投資で注意すべきこと

    ここでは、FUNDINNO(ファンディーノ)の投資において、注意するべきことを紹介します。

    「向いていいない人」で述べた「デメリット」を踏まえて、気を付けることをまとめています。
    投資した後でも、時々、確認することが望ましい事項になります。

    投資した会社の状況

    投資にはリスクが有るため、投資先を判断するには、FUNDINNO社が公開している情報だけでなく、様々な情報を調べて、納得して投資することが望ましいといえます。

    調べる項目としては、投資先の企業の社長の人柄や経歴、企業が置かれている環境等が挙げられます。

    経営者

    会社の行く末は、「経営者次第」といっても過言ではないでしょう。
    小さい企業であれば、なおさらです。
    投資先の経営者が「どのような人柄なのか」「どのような経歴をもつのか」の確認が必要です。

    経営者にとっては、FUNDINNO(ファンディーノ)で資金調達するにあたり、「お金を調達できるか」が関心事項です。
    経営者は、投資家から資金の提供を受けるための「営業」としての側面もあります。
    そのため、経営者の言葉を鵜呑みにせず、「本当に信用できるのか」を吟味することが必要です。

    それに、経営者が良い人柄でも、会社を上手く回せるかどうかは別問題です。
    社内で「いさかい」が起こると、会社の運営も立ち行かなくなります。
    0ベースから会社を本当に成長させることができる人物なのか」を判断することが重要です。

    それらを判断する上で、経営者の人柄(性格)や経歴は、判断材料の一つになるでしょう。

    収益構造

    会社の収益構造(ビジネスモデル)は重要です。

    赤字しか生み出さない事業は、「投資家から集めた資金を使い果たす ⇒ 解散」になりかねません。

    実際、東京証券取引所に上場できた企業の中でも、そのような企業があります。
    ずっと赤字で、資金調達だけで成り立っている企業が存在しているのが事実です。

    ただし、ベンチャー投資では、企業が赤字であっても、IPO(上場)やM&A(買収)されれば、投資からリターンを得ることができます。
    その点が、ベンチャー投資の奥深いところです。

    外部環境

    投資した会社や人々がいかに優れていても、その会社が置かれている状況が悪化すれば、倒産する可能性があります。

    実際、コロナの影響により、FUNDINNO(ファンディーノ)で資金を集めた複数の会社が倒産しています。

    コロナウイルスのような事態は滅多に起こりませんが、会社が置かれている状況については、細心の注意を払う必要があります。

    上場(IPO)や買収(M&A)の可能性

    FUNDINNO(ファンディーノ)を通して投資した後は、投資先の企業がIPO(上場)やM&A(買収)されることで、リターンを得ることができます。

    仮に、投資した企業において赤字が続いていたとしても、IPOやM&Aの可能性があります。

    分野によっては、大手企業からM&Aされやすいケースがあります。
    また、成長産業であれば、IPOしやすいケースもあります。

    そのため、「M&Aされやすいのか」や、「上場しやすいのか」などを考慮することが望ましいといえます。
    これは、ベンチャー投資の難しさであり、奥深い魅力でもあるといえるでしょう。

    運営会社の状況

    FUNDINNO(ファンディーノ)では、運営会社が選んだ会社から、投資対象を選ぶことになります。
    運営会社を通して得られる情報を見て、投資を判断することになります。
    投資した後にも、運営会社によって、投資先企業の都度チェックや情報提供がされることがあります。

    そのため、投資先企業だけでなく、運営会社の状況も重要なポイントです。

    運営会社であるFUNDINNO社は、ベンチャー企業ではありますが、多額の資金調達を実現しています。
    加えて、地方行政や様々な金融機関とも連携しています。
    その観点からは、比較的、信用性があるといえるでしょう。

    一方で、外部からは、内部の詳しい動向はわかりません。
    今後の会社状況に変化がないかどうかも、確認が必要です。

    変化がないかどうかを知る上で、いくつか確認できるポイントがあります。
    それぞれ解説します。

    経営者の状況

    内部の状況を確認する方法の一つは、社長などの経営者の交代の有無です。
    社長が交代すると、経営方針が変更される可能性があります。

    FUNDINNO社の社長は、創業者でもある、柴原氏と大浦氏です。
    彼らの交代が起これば、会社に大きな変化が生じている可能性があるでしょう。

    社長が交代したときには、「どのような経歴をもつ社長なのか」のチェックが必要です。

    役員の状況

    役員も経営に関わっているため、役員の交代についても、会社の内部状況を知る手がかりになります。
    例えば、会計分野に強い役員が就任すれば、今後、会社が何らかの理由で「財務体制を強化する必要がある」と考えられます。
    親会社から役員が送り込まれた場合には、その親会社の意向が強く反映される可能性があります。
    特に、FUNDINNO社は、様々な企業から多額の出資を受けていますので、出資元の企業の意向で役員が決められている可能性があります。

    FUNDINNO社には、10名以上の役員が在籍しており、エリートともいえる、優れた経歴の持ち主が多数在籍しています。
    何か悪いことが起こるときは、彼らは自分の経歴を汚さないように姿を消す可能性があります。

    役員の状況は、役員紹介から確認できます。

    FUNDINNO社 役員紹介
    https://corp.fundinno.com/member/

    株主の状況

    株主は、会社の経営方針や信用度に影響しますので、極めて重要です。
    株主が変わると、以前とは別会社のようになることもあります。

    FUNDINNO社の株主には、大手企業企業が名を連ねています。

    もしも、彼らが株主一覧の名前から消えることになれば、経営の方針変更が生じている可能性があります。

    株主の状況については、会社のIR情報から確認できます。

    運営会社の財務状況

    運営会社の財務状況は、会社が安定して運営される上で重要です。

    現状、運営会社であるFUNDINNO社は赤字経営です。
    ですが、多額の資金調達をしており、数年間は余裕があるように見えます。

    一方で、いずれ黒字転換または資金調達できないと、会社が運営を続けられないリスクが高まります。

    そのため、定期的にFUNDINNO社の財務状況は確認することが望ましいでしょう。
    特に、現金の残高や借入金は要チェックです。

    FUNDINNO社の財務情報は開示されていますので、会社のウェブサイトから確認可能です。

    参考情報

    FUNDINNO社 IR情報
    https://corp.fundinno.com/company/ir/

    FUNDINNOの投資前に知っておくべき情報

    FUNDINNOの投資前に知っておくべき情報について紹介します。
    FUNDINNO固有のものから、クラウドファンディング全般のものまでをまとめました。

    登録までにどれぐらいかかる?

    登録は、約1週間程度で完了します。

    通常のクラウドファンディングとは異なり、専用の口座開設はないため、本人情報の入力と本人確認のみの手続きになります。

    申請自体は約5分ほどで出来ます。
    審査は、通常、1週間以内で完了します。

    即日の登録はできないため、投資するには、余裕を持って登録する必要があります。

    最低投資金額は?

    最低投資金額は、約10万円です。

    ただし、投資する会社によって、最低投資金額は異なります。
    10万円よりも高いケースもあります。

    元本は保証されている?

    投資であるため、元本は保証されていません。

    もしも、投資した会社が破綻するなどが生じた場合、元本が戻らない可能性があります。

    そのため、どの投資先を選ぶかは、非常に重要です。

    株式を他人に譲渡できる?

    第三者への譲渡は、原則、可能とされています。

    ただし、新株予約権には譲渡制限があるため、自身で相手方(買い手)を探した上で、投資先企業の承認を得る必要があります。

    譲渡の可能性がある方については、投資前に投資先企業に確認することが望ましいでしょう。

    現状、譲渡価格については、相対交渉となり、特段決まりはないとのことです。

    家族への贈与はできる?

    基本的には、「贈与契約」を行うことで、名義変更が可能です。

    ただし、未公開会社の有価証券は、基本的には譲渡制限があるので、贈与できないケースもあります。
    譲渡条件は、各投資先の紹介ページから確認できます。

    投資の解約はできる?

    FUNDINNOの投資は、新株予約権の権利を得ることになるため、途中解約などの仕組みはありません。

    新株予約権の譲渡を検討する必要があります。

    法人の登録はできる

    可能とされています。

    「新規登録」から、「法人投資家」を選んで、手続きに進むことができます。

    FUNDINNOの登録方法

    登録手続きは簡単です。
    登録方法は、メールアドレスとパス―ワード等を入力し、本人確認をすることで、本登録を進めることができます。

    詳細はFUNDINNO(ファンディーノ)からご確認いただき、登録ください。

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    参考資料

    1. PR TIMES, 総額約46億円を調達、創業からの累計調達額は約84億円に
      https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000222.000021941.html ↩︎
    2. FUNDINNO, 業務及び財産の状況に関する説明書
      https://next.rikunabi.com/company/cmi2709188001/ ↩︎
    3. FUNDINNO, 業務及び財産の状況に関する説明書
      https://next.rikunabi.com/company/cmi2709188001/  ↩︎
    目次