世界の投資家名鑑 - ジェシー・リバモア 幾度もの破産から復活した「伝説の投機王」 名言と経歴
ジェシー・リバモアの生涯、名言、関連動画などを紹介します。
ジェシー・リバモアとは

- アメリカのビリオネア(億万長者)、投資家
- リスクの高い大胆なトレーディングによって巨額の利益を上げ、大恐慌の引き金になったとも言われる伝説の投機王
- 「伝説の投機王」「ウォール街のグレート・ベア」と称される
- 幾度もの破産から復活して大勝利を収めたが、最後はピストル自殺で人生を終える
ジェシー・リバモアの出身・生涯
- [1877年~1940年]
- 貧しい移民の家庭に生まれる
- 14歳の時、家出同然で家を出てボストンの株仲買店の小僧となる
- 15歳の時、差金決済取引の原型となる「バケット・ショップ」を始め、勝ち続ける
- 1897年、 ニューヨーク証券取引所の株取引を開始するが、6ヶ月足らずで破産する
- 1901年、24歳のときには5万ドル(約20億円)の資産を保有したが、1906年に株式の空売りに対する株価の反騰により破産する
- 1906年、サンフランシスコ地震の前日にユニオンパシフィック鉄道で大規模なショートポジションを取り、25万ドルの利益をあげる
- 1907年の恐慌において、大規模なショートポジションがあり、1日で100万ドル(約200億円)の利益を上げる
- 1908年からのコットン市場に手を出すが、大暴落により、1915年に破産する
- 1929年、世界恐慌の暗黒の木曜日には、大量のショートポジションを持ち、翌日には大暴落した市場で株を買い戻し、1億ドル(約4000億円)以上の利益をあげる
- 1934年、4度目の破産をする。
- 1939年、ファイナンシャルアドバイザリーのビジネスを開始し、テクニカル分析システムを販売した。
- 息子であるジェシー・ジュニアは本を書くよう提案し、リバモア流投機術を出版するが、当時は第二次世界大戦の中で株式投資への関心度は低かったため、あまり売れなかった
- 1940年、ピストル自殺により亡くなる。
ジェシー・リバモアの名言・格言
ジェシー・リバモアの格言や名言などを紹介します。
一つ一つの言葉からはジェシー・リバモアの考え方や理念、大事にしていることを知る手掛かりになるかもしれません。
- ほとんどの投機家が抱える問題は彼らの心のなかにあり、手仕舞うべきときにそうする勇気が持てないことだ。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』 - 株には人間と同じように特徴や個性がある。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』
人間のように神経質な動きや、素直な動きなど、株によって個性があり、観察を続けることで、その個性を理解でき、値動きを予測することに繋がると述べています。 - マーケットはけっして誤らないが、個人の見解はしばしば誤る。
個人的見解など、市場がそのとおりに動かなければ、投資家や投機家にとって何の意味もない。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』 - まず特定の銘柄に関しての状況を判断すること。次に、どの価格で最初に仕掛けるかを決定することが重要である。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』 - 投資や投機で成功するには、ある銘柄にこの次どんな重要な価格変動が起きるかについて、自らの見解を持っていなければならない。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』
投機というものは、価格変動を予測することであり、予測精度を高めるには自らが導き出した明確な根拠を持つことが重要だと述べています。 - 市場は決して間違っていない。
人の意見はしばしば間違っている。 - 特定の銘柄や業種に関して明確な見解を持ったとしても、仕掛けを急いではならないということである。
マーケットが動くのを待ち、観察する。判断を下すためのしっかりとした基準を持つことが肝要なのである。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』 - 成功によって手にできる成果は、自ら記録をつけ、自ら考え、自ら結論を出すという点において、どれだけ偽りなく誠実に努力したかに比例する。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』
自ら記録を付けることが重要であり、決して他人に作業を委ねてはいけないことを説いています。
記録を付けることで様々なアイデアを見出すことができ、大きな儲けに繋がったと述べています。 - 現金は相場師の在庫であり、生命線であり、最も頼りになる友である
- とにかく過ちを認め、過ちから教訓を得る努力をしよう。
われわれは皆、自分が誤ればそれに気づく。
投機家の誤りはマーケットが教えてくれる。損が出ているからだ。
出典:ジェシー・リバモア『リバモア流投機術』
人は誰でも過ちを起こします。過ちに気付き、それを受け入れることが重要です。
もしも自らの判断の誤りに気づいたら、損を出しても全てを手仕舞い、損を受け入れ、原因を付き止め、記録することが重要だと述べられています。
そして、次の大きなチャンスを待ち、長期的な視点で利益を出すことが重要だと説いています。
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ジェシー・リバモアの関連動画
ジェシー・リバモアの関連動画を紹介します。
ジェシー・リバモアの生き方や考え方について、より深く知るために参考になる動画です。
説明動画 『ジェシー・リバモアの生涯』 2019年
動画配信元:Investors Journal
説明動画 『ジェシー・リバモアの投資手法』 2017年
動画配信元:CiovaccoCapital
出典、参考リンク
世界の投資家名鑑 - ジェシー・リバモア 幾度もの破産から復活した「伝説の投機王」 名言と経歴