徹底したファンダメンタルと変わった株の選び方で功績を残した大投資家ピーターリンチ


世界の投資家やリーダーの思想や理念  -  徹底したファンダメンタルと変わった株の選び方で功績を残した大投資家ピーターリンチ

 


 

 

  • 徹底したファンダメンタルと変わった株の選び方
  • アマチュア投資家ならではの投資
  • テンバガーの投資手法

 

ピーター・リンチといえば、規模1億ドルにも満たなかった「マゼラン・ファンド」を13年間で100億ドル規模のファンドに押し上げた伝説が一番に挙げられるでしょう。
リンチがこの会社のファンドマネージャーとして任命されてから辞任するまでの間に、年平均29.2%のリターンを叩き出すという稀代の大投資家でした。また、それ以外にも
・テンバガーの名付け親
・投資に関する多くの名言
・アマチュア投資家の強みに焦点を当てた事
・そして名著「株で勝つ」の執筆
など投資業界にとても大きな貢献をした方です。
彼が株を選ぶ時の考え方は少し独創的で、これから紹介する彼の投資方法を見ると一見疑問に思ってしまう事も多いかもしれません。しかし、彼の考え方を更に掘り進めていくととても理に叶っており、彼の考えを軸として投資を行っている投資家はとても多いです。

 

ピーター・リンチ氏とは - 略歴 -

ピーター・リンチはアメリカのマサチューセッツ州で生まれました。しかしリンチが7歳の時に、彼の父親が癌と診断された3年後に亡くなってしまいます。
家計を助ける為にリンチも10代からキャディーとして働き出し、その後、ボストン大学へ入学したリンチは自分で貯めた貯金を使い「フライングタイガー航空」の株式を100株購入。購入当初は1株あたり8米ドルでしたが後に1株あたり80ドルまで上昇し大きな利益を得ます。またこの利益は、後の彼の教育費用に役だったとの事です。
その後、彼は運命を変える出会いを果たします。ゴルフ場でキャディをしていた彼は、フィデリティインベストメントの社長と出会い、彼はインターンとして雇用されるチャンスを得ます。
彼は紙・化学など様々な業種を経験し、2年間を軍隊で過ごします。軍隊から戻った後1969年、ついに彼は正社員となります。
正社員となり様々な業種を経験した後、ついに伝説と言われる「マゼラン・ファンド」のファンドマネージャーとなりました。その後の活躍はめざましく、顧客からの預かり残高1,800万ドルを13年間で140億ドルにまで押し上げます。
ピーター・リンチは様々な銘柄で大きな成功を果たした後、数多くの著書を執筆します。「株で勝つ」という本は投資業界ではとても多くの方に深い感銘を与えた名著です。
また、今ではごく普通に使用されているテンバガー(株が購入価格の10倍となる事)という金融用語の名付け親でも有り投資業界に大きな貢献をした方です。

生い立ち・経歴

    • 1951年、7歳のときに父親が癌と診断され、3年後に亡くなる
    • 10代前半から家計を助けるためにキャディーとして働く
    • 1965年、ボストン・カレッジを卒業する
    • 1968年、ペンシルベニア大学 ウォートン校で経営管理の修士号を取得する
    • 1969年、フィデリティに入社し、その後、2年間の兵役義務を務める
    • 1977年からフィデリティのマゼランファンドのファンドマネージャーを担当し、1990年までにファンドは年平均29.2%のリターンを記録し、運用資産は1800万ドルから140億ドル以上に成長させた
    • ファンドマネージャーを辞任後は、フィデリティの投資顧問部門であるフィデリティマネジメント&リサーチ社の副会長としてパートタイムで働く
    • 総資産は3億5,200万ドルだといわれ、リンチ財団を通じて教育・宗教団体などへ寄付を行うほか、ボストン・カレッジへの寄付を行った

 

ピーター・リンチ氏の名言・格言

ピーター・リンチ氏の特徴的な格言や名言を紹介します。
一つ一つの言葉からはピーター・リンチ氏の理念や考え方、大事にしていることを知る手掛かりになります。

  • クレヨンで説明できないアイデアには決して投資するな
  • 株価の今日や明日、または来週の動きは、単なる気紛れでしかない
  • デイ・トレーディングに生計を賭けることは、競馬やブラックジャック、あるいはビデオ・ポーカーで、生計を立てるのとほとんど同じである
更に名言を見る
 

ピーター・リンチならではの少し変わった名言を紹介しました。

 

ピーター・リンチ氏の投資手法と実績評価

面白味のない、または馬鹿げている社名

面白味が無い、馬鹿げているというのはバカにしている訳ではありません。極端な例ですが、レーザースパイラル株式会社とカーテン販売株式会社であれば後者の方が何をしている会社なのか具体的です。
また、このような少しダサい名前だと機関投資家が買おうとせずに割安株として放置される事が多いと彼は言っております。つまり、あまり目立たないけども割安の株式を購入する事で、大きな成長が見込めるという事です。

悪い噂がある会社、気がひける業態、感心できない会社

評判が悪い会社、具体的には葬儀屋など少し株を購入するのを敬遠してしまうような会社をあえて狙う事も大きな利益を得る為の狙い目と彼は話しています。
また、このような株は機関投資家も敬遠するので割安として放置される事が多いのもポイントの一つです。

無成長産業・ニッチ産業

新規参入しようと思う会社が現れない為、熾烈な価格競争も行われず?高収益を確保する事がとても容易になるとも話しています。つまり、あまり人気のないブルーオーシャンの会社を探せと言う事です。
また、ニッチな産業は新規参入がとても難しいので?価格決定権を独占しているような産業もまた良しとも彼は話しています。

インサイダーが好む銘柄

彼の主張は「企業を一番知る人間はインサイダーであり、彼らが買い増しをしている会社の見通しが悪いわけがない」と述べています。つまり一番自分達の会社を知るのは役員ですから、彼らがどの程度自社株を保有しているのかを確認してみるのもいいかもしれませんね。ちなみに保有数は有価証券報告書に書かれています。

買い続けなければいけない商品

「投資家として」一回使えば治ってしまう薬と、飲み続ける事で治る薬であれば、投資家として選ぶ会社は後者です。つまり一度使って治る薬であれば、それっきりですよ。ですが、飲み続けなければいけない薬の場合需要が消滅しない=収益が安定している事になるのでこのような会社を選ぶべきだと彼は言っています。

 

ピーター・リンチ氏の関連書籍


※上記画像はamazonのリンクです。まれに若干異なるリンクが表示される場合があります

 

講演動画や関連動画

ピーター・リンチ氏の関連動画を紹介します。
ピーター・リンチ氏の生き方や考え方について、より深く知るために参考になる動画です。

講義 『ピーター・リンチの講義 1994年』 2020年


動画配信元:Investor Talk 
更に関連動画を見る
 

 

まとめ・補足

彼の少し変わった株の選び方が批判の対象となる事もありましたが、機関投資家にアマチュアが勝てる株の選び方を端的に説明してくれています。また、彼がこの方法で株を購入した結果については先ほど説明した通りです。これ以外にも彼は、株を選ぶ際の判断基準を多くこの世に残しておりますので、もし彼の考え方が気になった方は名著「株で勝つ」の本を購入してみるのもいいかもしれませんね。

 




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