世界の投資家やリーダーの思想や理念 - ウォーレン・バフェット氏の常勝トレーダーの投資手法とは?

投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェットは、投資に対する考え方や手法だけでなく、投資の本質や会社経営のあり方など広い意味でも価値の高い言葉を多く残しています。
・ビジネスを買うつもりで投資する
・購入したら5年以上はホールドする
といったスタイルを続けており、そこには安定感のあるトレードを確立させるヒントが沢山あります。
ウォーレン・バフェット氏とは ~ 略歴 ~
バフェットが初めて株式を購入したのは11歳の時で、その時に学んだ「買ったら手放さない」を教訓にして90歳になる現在まで堅実な長期投資を続け、2008年には総資産620億ドルとなりビルゲイツに次ぐ世界長者番付に選ばれました。
現在はバークシャー・ハサウェイの筆頭株主兼CEOを務めていますが、意外にも私生活ではほとんど豪遊せず、倹約家として知られています。また、書籍「バフェットからの手紙」から分かるように、多くの経営者や起業家からも偉大な投資家として敬愛されています。
ウォーレン・バフェット氏の名言・格言
我々は、収益(結果)よりも過程のほうが全然楽しいんだ。
今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる株(企業)だけを買いなさい。
株式市場は見逃し三振がない。すべての球をスイングする必要はない。良い球を待つことができる。
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ウォーレン・バフェット氏の投資手法と実績
長期投資・バリュー投資
バフェットの投資手法は、その企業の本来持っている価値が現在の市場価格と比べて割安な株を購入するバリュー投資です。
複雑すぎる分野には手を出さないと決めており、分かりやすくシンプルな企業にのみ投資を続けるそのスタイルによって、1956年に運営を始めた投資のパートナーシップの資産額が1967年には6500万ドルにもなりました。1988年までに投資した10億ドル分のコカ・コーラ株が、27年間で約16倍になったという記録も残っています。
そこには、短期的な株価変動や成長率に決して惑わされてはいけないという長期投資の本質を感じることができます。
失敗から学ぶ鉄の掟
幼少期から投資家・起業家として大成功を収めてきたバフェットですが、1960年初頭に買収し経営権を握った、紡績会社バークシャー・ハサウェイの経営に大変苦しめられたそうです。元々は購入した株が適正価格まで上がった際に同社に買い戻させるつもりでした。しかし、当時の経営者から1株0.125ドル値分切られるかたちでオファーが届いたため、これに腹を立てたバフェットがさらに株を買収し経営権を握ってしまいました。その後、紡績業自体が低迷し20年以上赤字を出し続ける結果となりました。
彼は、自身のこうした失敗から教訓を重ねることで、現在のような安定した長期投資を確立させることができたのだと思います。バークシャーの社名を現在も残していることからも、「失敗から学ぶ鉄の掟」を大切にしていることが分かります。
まとめ
株式やFX投資を始めたばかりのトレーダーは、多くの場合「勝率が上がらない」「損小利大の取引ができない」といった壁にぶつかってしまうものです。バフェットの言葉や経歴から「待つことの大切さ」と「中期・長期の目線を持った取引スタイル」を学んでいくことで、こういった投資の悩みを解決するヒントを得ることができます。
参考資料
- ローレンス A カニンガム『バフェットからの手紙』 パンローリング株式会社
- アリス・シュローダー『スノーボール・ウォーレン・バフェット伝』 日経BP
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