山口勝業氏とは? 金融分析とリスク・プレミアム


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出典:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン

 

 

  • ファクトファインディングを、金融経済学的な数値分析だけでなく、財務分析・会計制度・税制など、多様なファンダメンタルズから考察している。
  • 米国で発展した株価形成に関する理論を、日本の株式実務担当者へ積極的に広めている。
  • 経験や環境から得た知識だけでなく、マクロ・データの扱いにも熟知している。

 

山口 勝業氏は株式ファンド・マネジャーを務め、投資情報や資産運用を行うイボットソン・アソシエイツ・ジャパンを設立した人物です。
本記事では山口勝業氏の投資手法や名言、経歴などを詳しく解説し、出演動画や関連書籍も紹介します。

 

山口勝業氏とは - 略歴 -

山口勝業氏は、日本の投資ファンドのマネージャであり、経済学者。元々は日本長期信用銀行の出身です。1984年にイェール大学へ留学した際に、イボットソン・アソシエイツ社の創業者である、ロジャー・イボットソン氏に師事し、帰国後はイボットソン・アソシエイツ日本法人を創立し、同社代表取締役社長を経て取締役会長に就任しています。「投資理論をマンガのようにわかりやすく教える」がモットー。愛読書は『ゲゲゲの鬼太郎』。

生い立ち・職歴

    • 福岡県で生まれる。
    • 1979年に一橋大学社会学部を卒業し、日本長期信用銀行に入行
    • 1986年、イェール大学経営大学院を修了
    • 1986年、長銀ニューヨーク信託の米国債券ポートフォリオ・マネジャーなどを務める。
    • 1994年、長銀投資の顧問株式チーフ・ファンド・マネジャーに就任
    • 長銀が破綻後、1999年に有限会社ストラテジック・キャピタル・リサーチを設立
    • 2000年、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンを設立
    • 「イボットソン・アソシエイツ・ジャパン」は投資情報サービスや資産運用などを行う。
    • 2007年、行動経済学会を設立
    • 一橋大学大学院国際企業戦略研究科非常勤講師、日本ファイナンス学会理事

 

山口勝業氏の投資手法と実績評価

山口勝業氏は、「経済のファンダメンタルズ」「市場参加者の期待や心理」に関連する金融分析を、マクロ的な視点からおこなう点が特徴的です。長期にわたる株式や債券などの投資収益率データをもとに、価格決定に重要な役割のあるリスク・プレミアムを読み解くことによって、金融市場に映し出された日本経済の姿を分析できるとしています。

たとえば、「リスク・プレミアムの変動」に関して。山口氏は「リスク・プレミアムの変動」を生む要因の一つに「投資者心理の揺れ」を挙げています。そして、その「リスク・プレミアムの変動」を行動ファイナンスの観点から実証するために、社会心理学の概念枠組みも援用しながら分析。金融市場にける集合的信念が、どのようなプロセスを通じて形成されるかについて読み解きました。分析の際には、金融経済学的な数値からだけでなく「社会心理学における流語研究」「情報カスケード」「準拠集団」「予言の自己成就」など、多様な概念を用いて考察をおこなっています。

結果、「市場参加者そのものの心理が揺れ動くこと」が将来の不確かさを生んでいる要因の一つであることが明らかに。金融市場でのリターン源泉は、長期的には経済ファンダメンタルズに該当するものの、投資家の抱く期待が価格形成とその変動に大きな影響を及ぼすと示唆しました。

評価

山口勝業氏の投資分析の手法は「歯に衣着せぬ分析」と評されています。その姿勢はときに、「イボットソン・アソシエイツ日本法人の会社社長であるというポジショントークを微塵も感じさせない」とまでいわれるほどです。また、山口氏の書籍は「証券投資部門での実体験に裏打ちされた分析結果の評価スタイルであり、読みやすく示唆に富んでいる」とも評されています。

 

山口勝業氏の関連書籍


※上記画像はamazonのリンクです。まれに若干異なるリンクが表示される場合があります

 

まとめ・補足

山口勝業氏の投資分析スタイルや研究姿勢の特徴は次のとおりです。
・これまでの常識にとらわれない独自性。
・数値だけでなく、多様な概念や分析方法を援用する柔軟性。
・実務体験にもとづいた分析評価スタイルと客観性
山口氏の考え方は、「会計を専門としている者が常識のように用いている手法の合理性」について、ゼロ・ベースで考え直させるような、新しい視点を与えてくれます。本記事でご紹介した内容を、ご自身の投資手法にぜひお役立てください。

 




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