2050年の世界の地域別人口と宗教人口のランキング

    2050年の世界の地域別人口と、宗教人口についてランキング形式で紹介します。
    人口規模をもとにしたトップ10について、それぞれの特徴や現在からの増加率や減少率についてまとめました。
    未来の世界情勢や世界環境を考察する上で参考になる情報です。
    アジアに加えて、アフリカの人口が大きく増加すると推計されています。

    現在の世界地域と宗教別人口のランキングについてもランキング形式でまとめました。

    ※地域のイメージ画像は国地域と若干異なる場合があります

    目次

    世界人口 約97.7億人


    2015年の約74億人から約32%増加する考えられています。
    1950年約25億人に比べると、1987年には2倍の約50億人を超え、2015年には約3倍の約74億人2050年には約4倍近くとなります。
    2100年にも約112億人と増大していくと考えられていますが、人口予測はとても困難であり、実際には増加が止まる可能性も指摘されています。

    1:キリスト教 約29.2億人

    キリスト教は、紀元前1世紀よりイエス・キリストおよび弟子たちによって広められた宗教です。
    2012年の21.7億人から約35%増加することになります。

    2:イスラム教 約27.6億人

    イスラム教は、7世紀頃にムハンマドが唯一神から啓示を受け、その教えを広めた宗教です。
    教えには宗教的な側面だけでなく、国家や社会全体に関わることを定めていることから、「教」という日本語は正しくないと指摘されており、「イスラーム」と記述されることがあります。
    2012年の約16億人から約73%増加することになります。

    3:南アジア人口 約23.8億人

    南アジアとは、アフガニスタン、バングラデッシュ、ブータン、インド、イラン、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカの国々が含まれています。
    インド約16.6億人と地域人口の7割を占め、パキスタン約3.1億人バングラデッシュ約2億人になります。
    地域人口は2015年の18.2億人から約31%増加することになります。

    4:ヒンドゥー教 約13.8億人

    ヒンドゥー教は、キリスト教やイスラム教徒は異なり、特定の教祖が広めたものではなく、紀元前20世紀以上前のインド地域の信仰が時代によって変化してきたものだと考えられています。
    主にインドの人口増加に従い、ヒンドゥー教の人口も増えると考えられています。2012年の10.3億人から約34%増加することになります。

    5:東アジア人口 約15.9億人

    東アジアには、日本、韓国、北朝鮮、中国、モンゴルの国々が含まれています。
    中国約13.6億人と8.6割を占め、日本約1.1億人韓国約0.5億人です。
    地域人口は2015年の16.4億人から約3%減少することになります。

    ※無宗教 約12.3億人

    特定の宗教に関係しない人口も考慮すべき点です。
    現在では地域別にはアジアに多いと考えられています。
    一方で、宗教的に関係しない人々の多くは、何らかの慣習や信念を持つ人々も多く、また、冠婚葬祭における宗教的慣習や行事にも従事している人々も多く存在します。
    2015年の11.3億人から約9%増加することになります。

    6:東アフリカ 約8.9億人

    東アフリカは、エチオピア、タンザニア、ウガンダ、ケニアなどの国々が含まれます。
    エチオピア約1.9億人タンザニア約1.4億人ウガンダ約1.1億人ケニア約1億人と予想されています。
    地域人口は2015年の4億人から2倍以上に増加することになります。

    7:西アフリカ 約8.1億人

    西アフリカは、ナイジェリア、コートジボワール、ガーナ、ニジェールなどの国々が含まれます。
    ナイジェリア約4.1億人と地域人口の半数以上を占めると予想されています。
    地域人口は2015年の3.5億人から2倍以上に増加することになります。

    8:東南アジア 約8億人

    東南アジアは、ベトナム、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール等を含む地域です。
    インドネシア約3.2億人フィリピン約1.5億人ベトナム約1.1億人です。
    地域人口は2015年の6.3億人から約26%増加することになります。

    9:ラテンアメリカ&カリビアン諸国 約7.8億人

    地域別には、ブラジルやベネゼエラなどが含まれる南アメリカで約5億人、メキシコなどが含まれる中央アメリカで約2.3億人、キューバやハイチなどが含まれるカリビアン諸国で約0.5億人です。
    地域人口は2015年の6.3億人から23%増加することになります。  

    10:ヨーロッパ 約7.2億人

    地域別には、ロシア、ウクライナ、ポーランドなどが含まれる東ヨーロッパ約2.6億人、フランスやドイツなどが含まれる西ヨーロッパ約2億人、イタリアやスペインなどが含まれる南ヨーロッパ約1.4億人、イギリスやスウェーデンなどが含まれる北ヨーロッパ約1.2億人です。
    だだし、周辺地域による移民等により予想が難しい地域でもあります。
    地域人口は2015年の約7.4億人から3%減少することになります。

    ※仏教 約4.9億人

    仏教は日本でも馴染み深い宗教であり、ブッタを開祖とし、アジアを中心に広がった宗教です。
    主に大乗仏教密教などに分けられ、それぞれから様々な宗派が存在します。
    半数以上は大乗仏教の教徒だと考えられています。教徒数は2012年からほぼ変わらないことになります

    まとめ

    世界の地域と宗教別人口について、トップ10まで見てきました。
    アジアに加えて、アフリカの人口が大きく増加し、アフリカとアジアだけで約78億人になると推計されています。
    ちなみにアメリカ・カナダなどの北アメリカ約4.3億人(約22%増加)、オーストラリアやニュージーランド、太平洋諸島の国々が含まれるオセアニア地域約0.6億人(約44%増加)になります。

    現在の世界地域と宗教別人口のランキングについてもランキング形式でまとめました。


    【参考資料・出典】

    ・国連人口部の推計人口統計(2017年)
    https://population.un.org/wpp/Download/Standard/Population/
    ・Pew Research Center 「The Future of World Religions: Population Growth Projections, 2010-2050」
    http://www.pewforum.org/2012/12/18/global-religious-landscape-buddhist/

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