LENDEX – 止めたほうがよい人・注意点は? 2万円からの融資型クラウドファンディング


    クラウドファンディングには、2万円から投資できる「LENDEX」があります。
    資金を必要とする不動産会社や医療事業者、飲食店などにお金を融資する融資型クラウドファンディングです。

    ホリエモンとこと堀江貴文氏がプロデュースする、起業家のビジネスに対する融資ファンドが注目を浴びることが有りました。

    検討しているけど、LENDEXが信用できるかどうか、疑問を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    「口コミはメリットばかり強調され、重要な『運営会社に関する情報』が少ない」と感じられている方も多いと思います。

    そこで、イークラウドの運営会社の経営者や企業状況も調べた上で、その「デメリット」や「向いていない、止めたほうがいい人」、「投資する場合の注意点」を考察します。

    利用を検討されている方には、特に役立つ情報ですので、是非参考にしてみてください。

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    目次

    LENDEXの主な特徴・メリット

    LENDEXの主な特徴とメリットです。
    それぞれ解説していきます。

    最低2万円から投資できる

    LENDEXでは、2万円から投資できます

    他社のクラウドファンディングでは、少額でも5万円や10万円のことが多いですが、LENDEXでは1万円からの少額投資なので、気軽に始めやすい金額です。

    利回りは約8~9%、運用期間は短期

    現状、利回りは、8~9%前後のファンドが多い状況です。
    クラウドファンディングの中では、高い水準といえるでしょう。

    利回りは時期によって異なることがあります。
    過去には6~7%前後が中心になることもありましたので、少しでも高い利回りを求める方は、投資するタイミングを逃さないことが重要です。

    運用期間は6ヶ月~12ヶ月という「短期投資」が中心です。
    3ヶ月という短期のファンドもあります。

    期間という観点からは、リクスが少ないといえます。

    長期投資のメリットとデメリット短期投資のメリットと、デメリット
    長い期間に渡って、利回りを得られる
    良い条件のファンドに投資できれば、長い期間に渡って、高利回りが得られる
    現金が戻ってくるまでに相当の時間がかかるので、家庭状況や市況、運営会社などに懸念を感じても、長い期間を待つ必要がある
    現金が返却されるまでの期間が短いので、家庭状況や市況、運営会社などに懸念を感じたとき、投資を止めやすい
    利回りが得られる期間が短く、「運用終了~現金返却~次に応募~運用開始」の期間は、利回りが得られない
    良い条件のファンドに投資できたとしても、運用終了後に、次に良い条件のファンドがあるとは限らない

    ファンド数が多くて投資しやすい

    他のクラウドファンディングでは、ファンド数が少なく、応募が殺到して投資できない経験をされた方も多いと思います

    それに対して、LENDEXでは、月に20件以上のファンドが募集されることもあるので、投資しやすいことが特徴です。

    ファンド数が多くても、直ぐに応募枠が埋まることもあります。
    ファンドの条件だけでなく、時期によっても、「投資したい」と思うタイミングは集中することがあるようです。

    様々なファンドがある

    ファンドの融資対象は「不動産会社」が中心ですが、「医療事業者」や「飲食店」など、多分野の融資ファンドもあります。

    過去には、ホリエモンこと堀江貴文氏がプロデュースしている、うまい店が探せるグルメアプリ「TERIYAKI」の融資ファンド1や、格闘技イベント RIZIN の運営資金の融資ファンド2も募集されました。

    今後も様々なファンドが提供される可能性がありますので、ファンド条件だけでなく、応援したい人や団体に対して投資することもできます。

    新規入会や投資時のキャンペーンがある

    新規入会のときや、投資の時にAmazonギフト券のプレゼントキャンペーンが実施されていることがあります。

    新規入会のときの1,000円分のAmazonギフト券プレゼントや、投資時に最大10万円のAmazonギフト券のプレゼント等が実施されていることがあります。

    新規入会でのプレゼント特典は「キャンペーンページ」からの登録が必要な場合があります。
    キャンペーンページについては、「LENDEXに登録する」からご覧ください。

    時期によって、キャンペーンの有無・内容は異なりますので、詳細はLENDEXのページからご覧ください。

    長年の実績がある

    LENDEXは、2017年からクラウドファンディング(ソーシャルレンディング)を開始しています。
    クラウドファンディングとしては、長い運営実績があります。

    ファンド貸付件数は2023年に1,000件以上に達し、償還した件数も800件を超えています。
    他社の新興のサービスに比べて、非常に多くの実績と経験があるといえます。

    2017年頃から、ソーシャルレンディングがブームになり、多数のサービスが生まれました。
    しかし、2018年頃にかけて、他社サービスにおいて、様々な問題が明るみになり、元本割れするケースが多発し、社会問題にもなりました。
    正しく運営しているサービスに対しても、会員数が減るなどの影響が生じましたが、LENDEXはその時期を乗り越えて、現在でも運営を継続しています。

    リスクを軽減する仕組みがある

    LENDEXでは、投資家のリスクを軽減する仕組みがあります。

    担保付きファンドがある

    通常、資金を貸し出した債務者には、連帯保証人が設定されています。
    保証人は、債務者がお金を返済できないとき、債務者に代わって、借金を返済する役割です。

    加えて、ファンドによって、不動産などの担保が設定されています。

    連帯保証人や担保によって、万が一、債務者がお金が返済できない場合に、お金を回収する手段が確保されています。

    投資家の資金を分別管理している

    投資家の資金保護を強化するため、2021年には「株式会社LENDEX LOAN(以下、LENDEX LOAN社)」が設立されています。

    LENDEX LOAN社は、LENDEX社に代わって、投資家の出資金を事業者(融資先)へ貸付しています。
    このように、投資家の資金が分別管理されています。

    そして、LENDEX LOAN社によって、各ファンドの毎月の利息の回収や、元本の回収が実施されています。

    LENDEXの運営会社は信用できる?

    クラウドファンディングでは、サービス運営会社が選んだ投資対象に対して、お金を預けて運用してもらうことになります。
    そのため、サービス運営会社の信頼性は非常に重要です。

    ここからは、LENDEXを運営する、株式会社LENDEXの特徴や経歴を確認します。

    運営会社の「株式会社LENDEX」とは?

    LENDEXは、その名の通り、「株式会社LENDEX(以下LENDEX社)」という企業が運営しています。

    LENDEX社は、ソーシャルレンディング・クラウドファンディングを運営している企業です。
    LENDEXのほかに、ファン参加型クラウドファンディングサービス「レンスポ」を開始しています。

    また、LENDEX社は、財務状況を開示するなど、情報を積極的に開示していることが確認できます。
    財務状況については、後ほど詳しく見ていきます。

    LENDEX社の沿革

    LENDEX社は、2000年にコンサルティング等を展開する会社として設立されました。
    2016年からは「LENDEX」という名前にて、ソーシャルレンディング・クラウドファンディングを運営する会社になりました。

    LENDEX社の沿革
    2000年

    株式会社アーケイディア・グループとして創立
    各種コンサルティング業を開始

    2016年

    株式会社LENDEXに名称を変更
    クラウドファンディング事業を開始

    LENDEX社の財務情報はある?

    LENDEX社の財務情報は会社のウェブサイトにおいて、年次で公開されています。
    毎年4月~5月頃に公開されています。

    LENDEX社は、投資家の資金保護の強化などのため、株式会社LENDEX LOANを設立しています。
    そのため、2022年12月期以降は、「LENDEX社」と「LENDEX LOAN社」の財務情報が開示されています。

    LENDEX社は黒字?

    LENDEX社は、2022年度は黒字になっています。

    2022年度の当期純利益は、「LENDEX社」は約1869万円、「LENDEX LOAN社」は402万円です。
    当期純利益とは、売上から人件費や諸経費を差し引いた、利益のことになります。
    2017年~2021年度までは赤字でしたが、2022年度は黒字を達成したことが確認できます。

    LENDEX社に借金はある?

    「LENDEX社」は借金はありますが、2022年度は3,500万円であり、全体の資産の割合からは少ない金額です。
    借金があること自体は悪いことでは有りません。

    気になるポイントとしては、「LENDEX社」の利益剰余金がマイナスであることです。
    利益剰余金とは、会社活動で得られた利益のうち、社内に留保している資産になります。
    利益剰余金がマイナスということは、赤字が続いてきたことを示します。

    LENDEX社では、2021年度まで赤字が続いていたため、利益剰余金のマイナスが拡大したことがわかります。
    利益剰余金がマイナスということは、十分な資金の余裕があるとはいえません。

    ※現金があるため、資金に余裕がありそうですが、これは実質、投資家からの預り金といえます。

    「LENDEX社」の財務状況の健全度は、今後、利益の黒字が続くことで利益剰余金がプラスになるかどうかがポイントになります。
    ただし、黒字になっていても、それ以上に借入金(借金)が増えていると、注意が必要です。

    なお、投資家からの資金を預かる会社「LENDEX LOAN社」では利益剰余金はマイナスではありません。
    「LENDEX社」と「LENDEX LOAN社」を別会社にしていることは、投資家にとって安心材料になっています。

    また、毎年、赤字の中でも財務情報を公開することで、会社の透明性を高める努力がされています。

    財務情報
    スクロールできます
    2021年12月期2022年12月期
    (LENDEX)
    2022年12月期
    (LENDEX LOAN)
    総資産59億3756万円14億9932万円63億2435万円
    流動資産58億6109万円14億2352万円61億9552万円
    (現金及び預金)7億8545万円13億6770万円6530万円
    固定資産7634万円7571万円
    流動負債58億6264万円14億0572万円62億7033万円
    (短期借入金)3500万円
    (ファンド預り金)7億3855万円13億2963万円
    (預り金)7010万円
    (特定組合預り金)50億7149万円61億9552万円
    純資産7492万円9360万円5402万円
    (利益剰余金)-1億9158万円-1億7290万円402万円
    参照:LENDEX3

    財務情報の詳細については「LENDEX」の公式ページで詳しく述べられています。

    参考情報

    LENDEX社の社長は?

    LENDEX社の社長は中村智氏です。

    中村智氏の具体的な経歴の情報はありません。
    LENDEX社では、何度も社長を交代していることから、中村氏はサラリーマン社長と推測できます。

    社長が何度も交代している?

    LENDEX社は、何度も社長が交代していることでも有名です。

    各社長はサラリーマン社長であることから、会社のステージ・状況に応じて交代していると推測できます。

    社長の一覧
    2000年(創業)~

    筧越生
    (監査法人出身)

    2018年~

    田川徳彦
    (財務省出身)

    2019年~

    深澤克己
    (みずほ信託銀行出身)

    2023年~

    中村智

    また、LENDEX社では、取締役の情報も開示されています。
    取締役の情報を見ると、2019年と2023年の社長交代の年に合わせて、取締役が就任していることが確認できます。

    経営陣の一覧

    代表取締役:中村智 (2023年8月就任)
    取締役:見田元 (2019年7月就任)
    取締役:柴田健三郎 (2019年7月就任)
    取締役:和田佑一 (2023年2月就任)
    取締役:宮入義勝 (2023年4月就任)

    なお、宮入氏以外の取締役は、LENDEX LOAN社の役員も兼任していることが確認できます。4

    創業者の筧越生氏とは?

    LENDEX社の創業者は筧越生氏です。

    筧氏は、会計の専門家であり、監査法人の代表社員(一般企業の代表取締役と同等)でもあります。

    LENDEXでは、お金を貸し出す相手について、「お金を返すことが出来るか」について、厳しい目でチェックすることが求められます。
    会計の専門知識は、「お金を返すことが出来るか」を見抜くことに繋がる重要な要素です。

    筧氏は、2018年にLENDEX社の社長を退任しています。
    社長交代の理由は、別に携わっている会計ビジネスが多忙になったと説明されています。
    会計ビジネスとは、監査法人の業務のことと考えられます。

    筧氏は代表からは退きましたが、LENDEX社の管理部長として、引き続き業務を続けると説明されていました。
    以降、筧氏がLENDEX社に在籍しているかどうかの最新情報はありませんが、出資者であれば、引き続きキーパーソンの可能性があります。

    筧越生氏の経歴
    筧氏の経歴
    1965年

    愛知県生まれ

    1991年

    早稲田大学大学院 商学研究科を修了
    大原簿記学校 会計士課 専任講師に就任

    1992年

    KPMGセンチュリー監査法人(現 EY新日本監査法人)に入所

    1995年

    公認会計士登録

    1996年

    大村公認会計士事務所入所

    2000年

    株式会社アーケイディア・グループ(現 LENDEX)設立

    2004年

    東京国際監査法人(現 RSM清和監査法人)を設立し、代表社員に就任

    2006年

    東京国際監査法人は清和監査法人に商号変更
    2009年に国際会計事務所ネットワーク RSM Internationalと業務提携

    2014年

    清和監査法人は金融庁から行政処分を受ける

    2016年

    LENDEX社はソーシャルレンディングサービス「LENDEX」を開始

    2017年

    清和監査法人はRSM清和監査法人に改名

    2018年

    LENDEX社の社長を退任

    参照:56

    筧氏が設立した清和監査法人とは?

    筧氏は清和監査法人を設立しました。
    「監査法人」とは、企業の会計監査を行う会社のことであり、財務情報が適切かどうか等をチェックする役割をもちます。
    高い専門性が求められ、時には、顧客の財務情報の誤りを正したり、会計不正を暴く必要があります。

    を受けた

    清和監査法人は、2014年に金融庁より業務改善命令と1年間の業務の一部(新規契約)の停止命令を受けています。

    当時は、金融庁から「品質管理のシステムが機能しておらず、品質管理態勢は極めて不十分かつ不適切」と厳しく判断を受けています。
    営業や顧客との関係を重視するあまり、適切な会計監査ができていなかったことが読み取れます。7

    その後は行政処分は受けておらず、2022年には監査法人ランキングでは16位、社員は120名以上の監査法人となっています。89

    (2017年に清和監査法人は、RSM清和監査法人に改名しています。)

    筧氏は、現在でも、RSM清和監査法人のパートナーとして名前があります。
    (2024年1月時点)

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    LENDEXを止めたほがいい人は?

    LENDEXの運営会社は、長年にわたり、クラウドファンディングにおける実績があります。

    一方で、LENDEXの投資が向いていないケースもあります。
    止めたほうがいい人について、デメリットも交えながら解説します。

    運営会社の安定性を重視したい人

    クラウドフェンディングでは、運営会社が選んだファンドから、投資家は投資対象を選ぶことになります。
    また、運営会社がお金を預かり、ファンドを運営していきます。

    そのため、ファンドを適切に運営してもらうには、運営会社自体が安定して会社運営されている必要があります。

    LENDEX社は、2022年度は黒字ですが、それまでは赤字が続いていました。
    安定して運営されるには、今後も黒字が続けられるかどうかが重要になります。

    運営会社の安定性を重視する方は、黒字を継続している会社が運営するクラウドファンディングを選ぶことが考えられます。

    以下の記事では、黒字経営の会社が運営するクラウドファンディングを紹介しています。

    運営会社の信用度に不安を感じる人

    前項で述べた通り、運営会社の信用度は重要です。
    元本や利回りが毀損しないかは、LENDEX社の目利き力や運営力が重要になります。

    運営会社のLENDEX社は、財務情報を開示するなど、情報開示が積極的ということは、信用度が感じられます。

    さらに、LENDEX社では、投資家の資金保護を強化する対策を講じています。
    「LENDEX LOAN社」という別会社において、投資家の資金の管理や元本などの回収が行われています。

    一方、LENDEX LOAN社は、LENDEX社の関連会社であり、経営陣はLENDEX社と同一です。
    そのため、「LENDEX社が信用できるかどうか」が「安心して投資できるか」に関わってきます。

    LENDEX社について不安を感じる方は、上場している企業が運営するクラウドファンディングを選ぶことが考えられます。

    以下の記事では、上場会社が運営するクラウドファンディングを紹介しています。

    投資内容に疑問を感じる人

    クラウドファンディングは、運営会社にお金を預け、運用してもらうスタイルの投資です。
    お金を預ける相手や対象について、納得して投資する必要があります。

    融資目的や融資対象について、疑問を感じられる方は、そのクラウドファンディングを利用しない方が良い場合があります。

    もっと利回りが高い投資をしたい人

    LENDEXでは、現状、利回りが約8~9%です。
    クラウドファンディングの中では、高い水準といえます。

    ただし、その利回りでは物足りないと感じられる方もいらっしゃるでしょう。

    より高い利回りを得たい場合には、よりリスクの高いクラウドファンディングへの投資を組み合わせることが考えられます。
    または、株式投資などの別のリスクの高い投資を選ぶのも一つです。

    以下の記事では、利回りが高いクラウドファンディングを紹介しています。

    LENDEXの投資で注意すべきこと

    ここでは、LENDEXの投資において、注意するべきことを紹介します。

    「向いていいない人」で述べた「デメリット」を踏まえて、気を付けることをまとめています。
    投資した後でも、時々、確認することが望ましい事項も紹介します。

    ファンドの債務不履行や遅延の状況

    現状、LENDEXでは、債務不履行や遅延の情報はないと考えられます。

    今後、もしも、いずれかのファンドの債務不履行や遅延が起きた場合、何らかの問題が生じている可能性があります。

    そのため、投資していない他案件においても、遅延が生じていないかをチェックすることが大切です。

    LENDEXでは、情報発信に積極的であり、月次の全体の運用報告があります。
    月次報告は、LENDEXのウェブページから確認できます。

    不動産市場の状況

    日本の不動産の市況が悪化してしまうと、将来的に、元本毀損が起こる可能性があります。

    ファンドの対象は、貸付事業(融資)なので、不動産とは関係ないように思えますが、多くのファンドでは、貸付先が不動産会社の場合があります。
    さらに、担保は不動産になることが多く、不動産と密接に関わっています。

    市況を確認する方法として、日本経済新聞などのニュースや、国交省の情報を確認する手段があります。

    余裕があれば、不動産市場に影響を及ぼす、金利等にも注意を払っておくことが望ましいでしょう。

    なお、ファンドの貸付先が、飲食店等の場合には、飲食業の市況にも注意を払う必要があるでしょう。

    運営会社の状況

    運営会社は、長期間にわたり、クラウドファンディングを運営している企業です。
    長期間運営されていることは安心材料ですが、お金を預ける側にとっては、ときどき、会社に変化がないか、確認することが望ましいでしょう。

    会社の変化がないかどうかを知る上で、いくつか確認できるポイントがあります。
    それぞれ解説します。

    経営者

    内部の状況を確認する方法の一つは、社長などの経営者の交代の有無です。
    社長や役員が交代すると、経営方針が変わることがあります。

    現状、LENDEX社の社長は創業者でもなく、会社のオーナーでもないと考えられます。
    そのため、LENDEX社については、社長の交代について、それ程、気を使う必要はないかもしれません。
    実際、何度も社長は交代しています。

    一方、社長や役員の名前について、大きな変化があれば、会社内部で、何かが生じている可能性があります。
    LENDEX社では、ウェブページに社長と役員の一覧が記載されています。

    ファンド募集数に大きな変化はないかどうか

    LENDEXでは、多くのファンドの募集がされています。

    LENDEXによると、安定運営には(黒字化には)、「ファンド規模」や「貸付金利と分配金利の差」がポイントと述べられています。
    会社が黒字を続けるためには、ファンド数のペースや、利回りの水準を維持する必要があると考えられます。

    もしも、ファンド募集数が激減したり、利回りの水準に大きな変化があると、何らかの方針の変更が生じている可能性があります。

    運営会社の財務状況

    運営会社の財務状況は、会社が安定して運営される上で重要です。

    LENDEX社は2022年度は黒字になりましたが、これまで赤字が続いていました。
    もしも、赤字に転落したり、借入金が急増したりすると、会社が運営を続けられないリスクが高まります。

    また、LENDEX社では、毎年4~5月に財務情報を公開していますが、6月が終わっても公開されていなければ、何らかの予兆と考えられるでしょう。

    利回り不動産の投資前に知っておくべき情報

    LENDEXの投資前に知っておくべき情報について紹介します。
    LENDEX固有のものから、クラウドファンディング全般のものまでをまとめました。

    登録までにどれぐらいかかる?

    登録は、数日以内に完了します。

    本人確認時には、オンライン本人確認が採用されており、パソコン・スマホだけで確認可能です。
    スマートフォンのカメラを利用した「eKYC」が採用されており、当日または通常翌営業日には本登録が完了します。

    eKYCが利用できない場合には、本人確認書のアップロードや、郵送での本人確認を利用することができます。
    その場合には、eKYCよりも本人確認において日数が必要となります。

    元本は保証されている?

    投資であるため、出資金の元本や分配金の利回りは保証されていません。

    出資持分法により、出資金元本の保証は禁止されています。

    もしも、運営会社が破綻するなどが生じた場合、元本が戻らない可能性があります。
    そのため、運営会社の信用度は重要です。

    運用期間中に、解約はできる?

    途中解約はできないとされています。

    第三者へ譲渡はできる?

    原則、譲渡はできないとされています。

    譲渡には、LENDEX LOAN社に承諾を得る必要があり、やむを得ない場合には、問い合わせして事前確認が必要です。

    相続手続きはできる?

    LENDEXでは、名義人が亡くなった場合の相続手続きの手順も掲載されています。

    LENDEXの「よくある質問」から「相続手続きについて」を参照して手続きを進めることになります。

    投資は副業?

    副業は明確な定義はありませんが、総務省は「副業」について「主な仕事以外に就平成29年就業構造基本調査 用語の解説いている仕事」と定義しています。
    クラウドファンディングは資産形成であり、仕事ではないため、通常、副業には当たりません。

    平成29年就業構造基本調査 用語の解説

    投資していると会社にバレる?

    副業でもなく、会社に申告は不要ですので、会社にバレることはありません。

    バレる可能性としては、分配金を得て確定申告をした後、収入に応じて住民税が発生するため、住民税が高額になると、「何らかの収入を得ている」ことが会社の経理に認識される可能性があります。

    確定申告の際に住民税の徴収方法を選択しますが、「特別徴収」を選ぶと、会社に住民税額の通知が入ります。

    収入があることを会社に知られたくない場合には、確定申告時の際には、住民税の徴収方法で「普通徴収」を選択する必要があります

    法人の登録はできる

    法人登録は可能とされています。
    税金面で節税効果を出せる場合があります。

    法人登録では、商業登記簿謄本や印鑑証明書などの提出が必要です。
    郵送の対応になるため、LENDEX社にメールして手続きを進めることになります。

    LENDEXの登録方法

    登録手続きは簡単です。
    平日であれば、数日以内に登録手続きが完了します。

    詳細は、LENDEXからご確認いただき、ご登録ください。

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    注釈

    1. 飲食ファンド最速の調達完了!堀江貴文氏がプロデュースするグルメアプリ『TERIYAKI』がわずか21秒で達成!
      https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000053175.html ↩︎
    2. LENDEXでRIZINファンド2号の募集を実施|ソーシャルレンディング
      https://blog.lendex.jp/lendex%E3%81%A7rizin%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%892%E5%8F%B7%E3%81%AE%E5%8B%9F%E9%9B%86%E3%82%92%E5%AE%9F%E6%96%BD/ ↩︎
    3. LENDEX – LENDEX令和4年12月期決算に関するお知らせ
      https://blog.lendex.jp/1969-2/ ↩︎
    4. LENDEX LOAN
      https://lendexloan.jp ↩︎
    5. JUSNET CAREER
      https://career.jusnet.co.jp/magazine/vol3/3.php ↩︎
    6. RSM監査法人
      https://www.rsm.global/japan/audit/ja/people/etsuo-kakehi ↩︎
    7. 金融庁
      https://www.fsa.go.jp/news/26/sonota/20140708-1.html ↩︎
    8. RSM監査法人
      https://www.rsm.global/japan/audit/ja/about ↩︎
    9. IR BANK 監査法人ランキング
      https://irbank.net/auditors?y=2022 ↩︎
    目次