ブラジャーで育った凄腕投資家とは? 藤野英人氏の投資手法と格言 – 株式投資

    藤野氏は富山県出身のファンドマネージャーで、現在レオス・キャピタルワークス株式会社の代表取締役会長兼社長兼最高投資責任者を務めています。

    テレビでも紹介されたことのある人気の投資信託である「ひふみ投信」のファンドマネージャーです。
    7000憶円以上の預かり資産に膨らみ、方針は「守りながら増やす」を掲げています。

    本記事では藤野氏の投資手法や経歴、格言などについて詳しく紹介していきます。

    目次

    藤野英人氏の略歴​

    ブラジャーで育ったファンドマネージャー

    藤野氏は富山県で生まれます。
    母親がブラジャーの販売員をしていたことから、ブラジャーで育ったファンドマネージャーと自称しています。

    大学は早稲田大学法学部に進みます。
    学生時代は、裁判官や検察官を志望しており司法試験を受験しました。
    しかし残念ながら不合格となります。

    ファンドマネージャーへ

    1990年に大学を卒業後、社会勉強のつもりで野村投資顧問株式会社(現在の野村アセットマネジメント)に入社しました。

    その後、ジャーディンフレミング投信・投資顧問株式会社(現在のJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社)やゴールドマン・サックス・アセットマネジメント株式会社にも在籍しました。

    レオス・キャピタルワークスの設立、最初は利益激減

    2003年にレオス・キャピタルワークス株式会社を創業しました。
    2008年にひふみ投信の運用を開始するも、リーマンショックの影響で収益が激減してしまいます。

    2009年、株式をISホールディングスに1株1円ですべて売却し、最高投資責任者として運用に専念します。
    1株1円の総額3240円で、会社を売却したのです。

    レオス・キャピタルワークスの快進撃

    そして、ひふみ投信の投資は好調に資産拡大していきます。
    2015年に代表取締役に復帰し、最高投資責任者も兼任しています。

    2017年には「ひふみ投信マザーファンド」は純資産総額5,000億円を突破しました。

    2023年には悲願のレオス・キャピタルワークスは東証上場を果たしました。

    藤野英人氏の投資手法と実績

    photo_building (8)

    藤野氏は「投資とはエネルギーを投入して未来からお返しをもらうこと」と著書の中で述べています。

    そんな藤野氏がどのような投資手法で投資をし、どのような結果になっているのか、実際に運用しているひふみ投信の運用実績を中心に見ていきたいと思います。

    中小成長株中心のアクティブ型の投資

    ひふみ投信は日本の中小成長株中心のアクティブ型の投資信託です。
    大型株も投資対象ではありますが、藤野氏は日本の時価総額上位の大型株は魅力がないと考えており、積極的な投資対象とはしていないようです。

    しかし、単に中小型株に投資をすればいいというわけではなく、その会社が伸びるかどうかを実際に会社に足を運んで調査をしています。

    「企業のミッションは何か?」、「作っている製品は世の中に必要とされているか?」という視点で選定されており、その中で割安と思われる企業に対して長期的に投資をしています。

    また、「スリッパに履き替える会社」や「美人の受付嬢がいる会社」には投資をしないという独自の着眼点を持っています。

    投資結果と評価

    そのような投資手法をとってきた結果どのような運用実績になっているのか、ひふみ投信の運用報告書(2020年6月度)のデータを見ていきたいと思います。

    2020年6月の月次報告書時点でひふみ投信の基準価格は50,776円となっており、約408%上昇しています。
    同じ時期のTOPIXは約84%の上昇なので、ひふみ投信は非常に高いパフォーマンスを出していると言えるのではないでしょうか。

    ひふみ投信は、R&Iファンド大賞2020の投資信託10年国内株式部門で最優秀ファンド賞を受賞しています。
    国内株式部門の受賞は6度目となり、その実績への評価は高いと言えます。
    また、藤野氏は2017年にテレビ東京のカンブリア宮殿でも特集されました。
    令和の時代においても、注目を集め続けています。

    (以下、PRを含みます)

    藤野英人氏 の投資の格言

    ここからは藤野英人氏 の格言を紹介します。

    藤野英人氏 を詳しく知る方法​

    藤野英人氏 について更に深く知るための書籍を紹介します。

    書籍:プロ投資家の先の先を読む思考法

    長期投資で資産を増やすための、「企業の見方」や「先の先を読む」ための思考法・情報収集の方法が解説されています。

    書籍:投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし

    投資家として「お金の本質とは何か」を子どもと一緒に学んでいくための書籍です。
    著者が3人の小学生との対話に解説を加えながら、お金・投資について分かりやすく説明されています。

    まとめ​

    今回は藤野英人氏について取り上げました。
    凄腕ファンドマネージャーと言われ、一見、一般投資家とは世界が違うように思えます。

    しかし、その投資手法は、地道に情報を集めて伸びると思った会社に長期的に投資をするというシンプルな手法で実績を上げています。

    投資をする上で様々な情報が溢れる現代において、自分の基準を持ち、自分の目で見て確かめて投資をするという投資手法は参考になる考え方です。
    そして何より長期的にコツコツと積み重ねていくことが重要だとわかります。

    藤野氏の考え方は、投資初心者から投資のベテランまで学ぶべきことが多いのではないでしょうか。

    参考資料

    目次